椿;糊こぼし
2010年 04月 04日
造花「糊こぼし」は、お水取りに先だって練行衆によって本尊にお供えするために、紅花で染めた和紙で椿の造花をつくる「花ごしらえ」の儀式がおこなわれ、350個も作られるという。そして、本物の椿「糊こぼし」は、あたかも誤って造花の椿に糊をこぼしたかのように紅色地に白の斑点があるところから名づけられたといわれる。
椿「糊こぼし」は、紅色地に白斑が入る、一重、平開咲きの中~大輪の花を咲かせる。開花期は3月~4月である。わが家の椿は、この糊こぼしの開花で、ほぼ終りを迎える。
静かなる春暁の水番鳥 和樽