ナガサキアゲハ(長崎揚羽)
2010年 09月 26日
図鑑で調べると、「ナガサキアゲハ(長崎揚羽)」のようである。ナガサキアゲハを見わけるポイントは、後翅の先が飛び出している(尾状突起と呼ばれる)かどうかで判断する。黒いアゲハチョウで、この尾状突起がないのはナガサキアゲハだけなのである。
黒というか濃紺というか、この色一色のものはオスで、メスは白斑が入るようである。その白斑も南へ行くほど白っぽくなるという。図鑑の写真を見ると、艶やかで美しい。
ナガサキアゲハという名は、シーボルトが長崎で発見したので、こう命名された。もともと南方系の蝶で暖かい所を好むが、近年、関東地方にまで進出していて、ここにも温暖化の影響が見られるようである。
なお、この蝶は、私に写真を撮らせにきたようなもので、しばらく休むと、舞い上がってどこかへ飛んで行ってしまった。
梅林を終の栖に秋の蝶 和樽