私の生活作法 花鳥風月を友にして


by yuuyuu1122
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椿 太神楽(ダイカグラ)

 太神楽という、牡丹咲き、或は獅子咲きの大輪(12~13センチ)の花を咲かせる椿が、今盛んに花を付けている。花弁(はなびら)は波打ち、散り蕊(しべ)が内弁の中に見え隠れする独特の咲き方をするので、珍しがられる。花の色は、紅色地に白の絞りが雲状に入る、と云うのがスタンダードであるが、我が家のもの(写真1枚目)は白色は皆無に近い。
椿 太神楽(ダイカグラ)_f0221612_17244967.jpg

 江戸時代からある椿のようであるが、枝変わりがしやすいのか、我が家の太神楽のように白斑が消えてしまったものから、白斑の方が紅色地に勝るものまであり、そのためか「照日」、「星飛」、「清日」、「石橋」、「清緋」、「絞り太神楽」などの別名がある。
椿 太神楽(ダイカグラ)_f0221612_1725596.jpg

 写真2枚目は、先日開かれたコーベ・カメリア・ソサエティ(KCS)の秋咲き椿展に出品された太神楽で、白の部分の方が多い。担当者は「ちょっと白が多すぎる」と言っておられたが、関西ではこの種のほうが好まれたようである。
 茶花に用いられる。しかし、大輪であり、咲いた様子がだらしなさを感じさせるので、蕾が使われる。取り合わせは、時節柄桜、柿、真弓などの照葉(てりは)が使われることが多い。

  冬麗老棟梁の鑿(のみ)の音      和樽
by yuuyuu1122 | 2010-12-07 17:26 | 椿