椿 西王母が咲き始めた
2017年 09月 21日
椿 西王母が咲き始めた。
この名椿を作り出したのは、芝山多門正明という下級武士。加賀藩重臣前田内記純孝の家臣であった。時は、幕末の頃である。
正明は、江戸への参勤交代随行の際に、あるいは京の寺などで入手した「秋風楽」「東鏡」「江月」といった名高い椿を庭に植えていた椿愛好家であった、と伝えられている。
西王母、九月から四月まで咲き続けるので、とりわけ花の少ない冬季には茶花として重宝されてきた。
◆プロフィール
【花】淡桃色地に外弁に紅色のぼかし、一重、筒咲き、中輪。
【葉】楕円、中折れ。
【樹】横張り性、樹勢は強い。